2006.10.20
大神Best化に、クローバースタジオを想う
「大神」が12月にBestで登場するという話を聞いて、とても喜んでます。もし本当だったら、絶対に買います。
ところでこの「大神」を開発した「クローバースタジオ」の解散についての話題は以前報告いたしましたが、この「クローバースタジオ」
が一体どんな開発チームだったのかを振り返ってみましょう。
社名 : クローバースタジオ株式会社
本社 : 大阪市中央区内平野町三丁目2番8号
代表者 : 辻本春弘
代表取締役会長兼社長 : 稲葉敦志
設立 : 平成16年7月1日
資本金 : 90百万円
業務内容 : 家庭用ゲームソフトの開発
主要株主 : 株式会社カプコン(100%)
スタッフ数 : 64名
このクローバースタジオの前身となったのが、カプコンの「第四開発部」のチーム。
そこでプロデューサーだったのか、後にクローバースタジオの社長となる稲葉敦志でした。
プロデュースした作品の中でも、ゲーム業界から一目置かれたのが「
href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%A8%8E"
target="_blank">鉄騎」でしょう。ロボットを操作するためのコントローラーから作られたこのゲームは、
販売記録ではなく記憶に残るゲームとなりました。
この「鉄騎」開発の目的が「いっぱいボタンのある作品を作ること」だったという。こんなプロジェクト、普通はOKは出ない。
なんでOKが出たのか。それは近年のゲーム業界に取り巻く「ある問題」を打破したいという強い思いがあったからだった。
「ある問題」。それは、「オリジナルタイトルが売れない」というものでした。
ゲームでよく売れているものをいくつか思い浮かべてみましょう。そのほとんどが「シリーズもの」
で占められていることに気付くはずです。確かに大当たりしたゲームをシリーズ化することで、
企業にとっては安定した収入を見込めるタイトルとして位置づけることが出来るというメリットがあります。しかしゲーム全体としてみると、
それ以上の広まりを見せることは出来ません。
ただ、ゲームは遊んで見ないとその価値は分かりません。それがオリジナルタイトルであれば、
ユーザーにとってそのゲームを遊ぶことはひとつの『賭け』です。
「そんな現状だからこそ、オリジナルタイトルにこだわってゲームを作りたい!」
そんな想いからこのクローバースタジオは生まれたのでした。
ちなみになぜ「クローバー」=「三つ葉」なのかというと、クローバースタジオのディレクターで「第四開発部」の部長だった三上真二
(バイオハザードディレクター)の「三」と、プロデューサーである稲葉敦志の「葉」からとったのだそうです。
クローバースタジオは「ビューティフルジョー」「大神」そして「GOD
HAND」という3つのタイトルを作り上げました。特に「大神」はその独特の「和」
の世界観をグラフィックやストーリーで作り上げ、世界的にも高い評価を得ることが出来ました。しかし開発には難航を極め、当初は
「本当に完成するのだろうか」という不安すら漂っていたという逸話があります。
平成18年10月12日の取締役会にて、クローバースタジオの解散が決議される。
オリジナルタイトルにこだわったクローバースタジオという会社はもうすぐ消えてしまいます。ですが名前はなくなったとしても、
開発メンバーが解雇されたというわけではありません。その志はきっと開発メンバーが引き継ぐことでしょう。
「GOD HAND」の開発が終わった後も水面下では着々と新作タイトルの計画が進んでいました。まず「大神」
でディレクターだった神谷英樹は新たな企画書を作っており、またクローバースタジオと「鉄騎」で開発に携わった「NUDE MAKER」
のコラボレーションで新たなゲームを開発する予定があったそうです。
今回の件でこの開発が没になってしまうことはないと思いますが・・・。
(追記)
稲葉敦志、神谷英樹、
そして三上真二の3名はいずれも昨年(?)にCAPCOMを退社しているとのこと。動向が気になります。
もしかしたら「星のカービィ」や「メテオス」を創った桜井政博のように会社を興すかもしれませんね。
