オタコン、Cellプロセッサって何だ?
Snake : ところでオタコン、Cellプロセッサって何だ?
Otacon : コンピュータアーキテクチャに革命をもたらした、高性能マルチコアチップだよ。軍事にも利用されている
Snake : そんなものが戦場に必要なのか?
Otacon : ああ。プラットフォーム戦争に勝つためにはね
Snake : このメタルでか?
Otacon : それはこれから、僕たちが証明するんだよ
(「Metal Gear Solid 4」 東京ゲームショウ2005トレイラーより)
オタコンはCellのことをこう説明してくれましたが、それでもまだよく分からん。
ただこのCellプロセッサについて、一つ知っておかなければならないことがあるのです。
それは、そもそもこのCellプロセッサはPS3のためだけに開発されたのではないってこと。
Cell≠PLAYSTATION3
Cell=ネットワークプロセッサ
もともとこのCellは、ネットワークプロセッサとして開発されたもの。つまり、ネットワーク上で結ばれた複数のCellプロセッサが、ネットワークで分散処理をさせよう、というのがCellの考え方の基盤にあるのだ。
計画としては、Cellを搭載したストレージ(外部記憶装置)をネットワーク上においてサーバにさせ、そのサーバの中の動画をCellを使ってHD動画に「熟成」させることもできる。このCell搭載ストレージに関しては、必ず市場に出すと久夛良木氏(SCEI社長)は発言している(本田雅一のE3レポート SCEI 久夛良木健社長兼CEOインタビュー ~Cellが家庭にもたらすパワー)。
だからべつに、「綺麗な映像が出ますよ~」なんてのはあくまでも「こんなことができますよ~」のほんの一部でしかないってこと。言ってみればこのCellプロセッサ普及の第一弾がPLAYSTATION3というわけ。
ソニーはCell搭載のBDレコーダーの発売を計画中。すでに技術的には問題の無いところまで来ていて、あとは製品化できるかどうか、という段階らしい(国内は録画機から――ソニーに聞くBlu-ray製品戦略)。
もしCell搭載のHDDレコーダーが出たならどうなるだろう。録画した映像をCellがさらに高画質なものに変えることが出来るし、PS3があるならPS3とHDDレコーダーとをネットワークで結んで、この映像の高画質処理を分散して行うことだって出来る。
こうなってくると、「じゃあ結局、PLAYSTATION3って何なの?」って話になってくる。
たんなるゲーム機じゃないことも分かった。
コンピュータとしての意味も分かった。
でも、Cell搭載の家電などが出るのであれば、PS3ってなぜCellを搭載しているの?
その答えも実にシンプルなもの。PLAYSTATION3は、一般的にはBlu-ray Discの牽引として見られている節があるけれど、実際にはHDTVの普及の牽引役、さらにもっと深く見ていくと、Cellプロセッサそのものの牽引役を担ったマシンだ、ということ。
当面TVでPS3を使うことで、TVが追求している「高画質・高インチ」を引っ張っていき、HDTVが普及して当たり前のものになっていけば、TVそのものにCellを搭載したほうが便利になってくる。(後藤弘茂のWeekly海外ニュース SCEI 久夛良木社長インタビュー(5) 「PS3の次のステップは、Cellコンピューティング」)
そうした状況になれば、家庭内のCell搭載製品全てがネットワークで結ばれ、僕らがまだ考えもしないエンターテインメントが生まれてくることになる。
IntelのPentiumのような形で、Cell搭載のPC登場っていうことも十分ありうる。


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