『Metal Gear Solid 4』は10歩先へ行くつもりだった
ネット上で話題になり、「2ちゃんねる」ではPS3バッシングの格好の素材となってしまった、イギリスのゲーム雑誌「EDGE」での小島監督のインタビュー記事。(まあ2ちゃんねるなんで)
そしてひいては『Metal Gear Solid 4』の予約をキャンセルするとまで言い出すものも出る始末。
早い段階でこのことを取り上げようと思っていましたが、Game*Sparkさんで英訳されたものが取り上げられたので、このブログでも取り上げたいと思います。
すべては小島監督のこの一言が原因かと・・
ご存知の通りPS3は夢のマシンです。我々スタッフは本当にたくさんのアイデアを用意して制作に取り組んできましたが、実際にゲームの開発が始まると、そこには多くの制限があることに気付いたのです。
(中略)現実には、CPUが原因で、そのようなことをするのは非常に難しかったのです
私は小島秀夫という男のことをある程度は知っています。彼は、僕らが想像もしていないような企画を考えていたのだと思います。
誤解が生じないように、Game*Sparkさんの和訳部分を転載します。
“ゲーム性については、ほぼ当初考えていた通りになりました。戦場に忍び込み、プレイヤーはステルス行動か、直接的な戦闘をするかを選択することができます。しかし、グラフィックにおけるモーションブレンディングやマップの大きさは、私が当初思い描いていたビジョンが、満足のいくように成し遂げられていません。”
“私たちが東京ゲームショウで初めてゲームエンジンを披露した時、開発スタッフはとてもうれしく誇りに思っていました。ご存知の通りPS3は夢のマシンです。我々スタッフは本当にたくさんのアイデアを用意して制作に取り組んできましたが、実際にゲームの開発が始まると、そこには多くの制限があることに気付いたのです。そして、その結果出来たものが今皆さんにお見せしているものです。全く進歩がなかったと言っているわけではありません。当初の目標は、10歩先に進むことでしたが、現実には1歩しか前に進むことができなかったのです。”
“私は三年前、何か革命的なものを作りたいと言っていたのを覚えています。しかし現実には、CPUが原因で、そのようなことをするのは非常に難しかったのです。実際のところ、我々はCELLエンジンを限界まで駆使しています。このことは、私がPS3の性能を批判しているとは誤解しないでほしいのですが、つまり単純に、私たちはPS3の持つハードの限界を認識できておらず、全てを実現することが不可能なゲームを開発していたのです。”
たぶん小島秀夫という男は、とんでもない規模のゲームを考えていたはず。
「より広大なマップ上で、全AIがリアルタイムで戦っている、完全なる戦争シミュレーション。全く同じような展開をしない、刻々と変化する戦況の中にスネークが潜入していく」とか。
いや、もっともっと大規模なゲームにするはずだったのでは?
あまり憶測するのもどうかと思うので、ぜひ「The Document of Metal Gear Solid 4」みたいなものをリリースしてほしいところです。
ゲーム開発は、ある意味引き算。企画はいくらでも考えられるわけだけど、そこからどの要素をピックアップするか、残すか、そして排除するか。そうやってゲームが開発されていくもの。
小島秀夫という男は、企画が湯水の如く出てくるという、そんな途轍もない男です。だからMGS4が当初の10%というのも、分かる人には分かるわけで。
妥協して、妥協して、そしてリリースされるわけです。そして僕らが楽しんできたのがMGS2とかMGS3とかなんです。
今回はPS3でのリリースだったのでPS3バッシングへとつながりましたが、これがもしXbox360だったらと考えると、どうだ? Xbox360で開発したとしても「CPUが足りなかった」と彼は言うはずです。それほどのゲームを創る男なのです。




私は1歩先でも全然かまわないと思いますねー。
MG2ですでにかなり完成していたのが、MGS3の時点で私としては最終形でしたから、たとえ1歩でもきっと素晴らしいものなのだろうと思います。
まぁ、10歩先を行ったMGSも、見てみたいというのが本音ではありますが。
Posted at 2008.04.24 10:56 PM by 苺