MGS4発売直前 – SOLID SENSE #03 Zanzibar Land Insurrenction
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SOLID SENSE
#3 ザンジバーランド騒乱
Zanzibar Land Insurrenction (1999)
“SOLID SENSE”第3回目はソリッド・スネーク2回目の潜入任務、「ザンジバーランド騒乱」です。記事の序盤で簡単にこの事件のあらすじを解説しますが、このザンジバーランド騒乱は、メタルギアサーガの、重要なターニングポイントかもしれません。
<プロローグ>
世界的なエネルギー危機を目前に、チェコの生物学者キオ・マルフ博士が「OILIX」と呼ばれる、高純度の石油を精製する微生物(微細藻類)を発明。人々はこの微生物の誕生に希望を抱いていた。
ところがそのキオ・マルフ博士が何者かに拉致されてしまう。各国は即座に調査を開始。程なくひとつの名前が浮かんだ。
中央アジアの民族自治区の小国、武装要塞国家・ザンジバーランド。
20世紀末に突如として民族主義的軍事政権を樹立したザンジバーランドは、世界各国の廃棄用核兵器貯蔵庫を襲撃し、核武装をしているという。そして今回「OILIX」を手中に入れることで、核と石油で軍事優位を決定付けようとしていることは誰の目にも明らかだった。
事態を憂慮した某政府は、ハイテク特殊部隊FOXHOUNDにキオ・マルフ博士救出を命じる。FOXHOUND総司令官ロイ・キャンベルは、かつてアウターヘブンへの潜入任務に成功した元FOXHOUND隊員、ソリッド・スネークを呼び戻した。
*
<エピローグ>
ザンジバーランドの指導者は、アウターヘブンで倒されたはずのビッグボスだった。そして彼らはさらなる軍備の切り札として新型メタルギア「メタルギア改D」を開発していた。
驚くべき展開にかつての悪夢が脳裏をよぎるスネーク。だが彼はメタルギア改Dを破壊し、かつての戦友グレイ・フォックスと死闘を繰り広げる。
ついにビッグボスの元に辿り着いたスネーク。硫酸が立ち込める密室の中で、ビッグボスとの最後の戦いが始まる。
最後の死闘を制したスネークはザンジバーランドを後にする。だが彼に喜びの表情は無かった‥‥スネークは、ビッグボスの息子だったのだ。
ザンジバーランド騒乱。それは“父殺し”の物語であった。
*
なぜグレイ・フォックスが敵になったのか。キオ・マルフ博士はどうなったのか。そうした話には今回は一切触れません(笑)
メタルギアサーガを読み解く上で「ザンジバーランド騒乱」について押さえて置くべきポイントは、次の4つ。特に最初の2つは重要。
- グレイ・フォックスと戦った
- ビッグボスはスネークの父親だった
- FOXHOUND総司令官がロイ・キャンベルに変わった
- サポート要員としてマスター・ミラーが参加
前置きだけはちょっと長くなりましたが、メタルギアサーガにおけるザンジバーランド騒乱そのものの扱いは、ちょっとおざなりかも。ただこのザンジバーランド騒乱は、前回のアウターヘブン蜂起と同じく、ビッグボスのある「意図(意思)」が発端となって起きた事件なのです。その意図については後日触れます。
ザンジバーランドでスネークと対峙した敵たちは皆、「戦い」を求めてこのザンジバーランドに集ったのです。そしてスネークも、死線を彷徨いながらも、ザンジバーランドを進んでいきます。
ビッグボスにとってザンジバーランドは、第2のアウターヘブンだったのでしょう。
*
これは僕の個人的な見解ですが、ザンジバーランドでのスネークとビッグボスとの戦いは、1964年のスネーク・イーター作戦における、スネークとザ・ボスとの戦いに酷似している側面があります。
決闘の敗者は「戦い」から解放され、勝者には、終わりの無い「戦い」が待ち構えている。
しかしソリッド・スネークはこのザンジバーランド騒乱の後、戦場から遠ざかるかのようにアラスカの奥地で隠遁生活を送ります。父と子のそれぞれの「SENSE」は、相対するものだったのかもしれません。

参考文献 「METAL GEAR SOLID Naked」
NEXT SENSE : Shadow Moses Incident
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