2010.06.15
【E3:2010】Metal Gear Solid: Rising ゲームシステムを予想
コンセプトは「斬奪」ZAN-DATSU
若手スタッフによる新たなMGSの一端が遂に公開されました。
敵兵、モノ、建物…あらゆるオブジェクトを自由自在に斬ることができる全く新しいアクションゲームのようです。
こういう「あらゆるオブジェクトを自由自在に斬ることができる」っていうカッティングゲームはなかなかお目にかかることはないのですが、まさかそれをメタルギアで実現してしまうとは…。
でも、旧来のメタルギアとはあまりにも違うように見えるゲーム性…。「果たしてこれがメタルギアなのか?」と疑問符が頭の上にピロンと出てきてしまう人も多かったのでは? 僕だってそうです。
今回の発表でハッキリと分かったことをまとめると、以下のとおりになります。
- あらゆるオブジェクトを刀で一斬できる
- 斬られた敵は一斬でほぼ即死
- 通常視点と肩ごし視点、二通りの視点で斬ることが可能
- 肩越し視点では斬る角度を自由に調節できる
- テーブルに置かれたスイカを斬れるが、スイカだけを斬ることが出来る
ここで注目したいのは、斬られた敵は一斬でほぼ即死という点です。これってある種の「ランボープレイ」で進めることが出来るということです。このままだと雷電がほぼ無敵ということです。正直、これってゲームとして成立しているのでしょうか。
そこで注目したいのがコンセプトの「斬奪」の「奪」です。トレイラーの序盤、ロボット型の敵を斬った雷電は、斬ったロボットの断面から脊髄状の物体を奪っています。そしてその物体から何かエネルギーのようなものを吸収し、最後にはその物体を破棄するわけです。
おそらくMGSRは、この脊髄状の物体を奪い、そこからエネルギー的なものを吸収することがこのゲームの肝なのでしょう。斬ることはあくまでも手段。むしろ目的はエネルギーを奪うことです。斬って奪うゲームだからこそ、コンセプトが「斬奪」なのではないかと。
となると、エネルギーを奪う理由が必要です。なぜ雷電は敵からエネルギーを奪うのか。それはおそらくサイボーグと化した雷電に秘密があるのでしょう。
MGS4のサイボーグ雷電は、人工血液の「ホワイトブラッド」でその生命を維持しています。さらにホワイトブラッドは定期的なメンテナンスが必要…。この辺りにヒントがありそうです。
MGSRでの雷電も同じように、ホワイトブラッド(仮)をこまめに補給しないとまともに動くことが出来ないのでしょう。ここで「ホワイトブラッド(仮)=LIFE」という構図が生まれます。さらにホワイトブラッド(仮)は動く度に徐々に消費されるのであるならば……。
これにより、雷電は必ずしも無敵ではないという設定が生まれます。
うん、これなら少しはゲームらしくなってきましたね。ただしこれでもMGSとして出す理由を充分に説明できては居ません。MGSは敵から隠れながら進むアクションゲームのはずです。
今のままだと、ほぼ無敵の雷電が隠れながら進む理由が見つかりません。隠れながら斬奪する正当な理由とは…。いくつか考えられます。
- 見つかった時の敵の増援がハンパない
- 基本的に敵の攻撃力がハンパない
…といった感じです。つまり、なにかしらの「ハンパなさ」があることで、ステルスプレイをしなければならない必然性が生まれるように思います。MSX2のメタルギアを思い出してみて下さい。敵に見つかった時の敵の増援のハンパなさを。あの増援があったからこそ、敵に隠れながら進まなければいけないという必然性が生まれたはずです。
さて。
ここまでMGS:Risingのゲームシステムを予想してみましたが、今回のトレイラーはゲームシステムのホンの一端を示しただけだと思います。今のままでは情報が足りません!E3最終日に行われるKONAMIのプレスカンファレンスで追加情報が発表されるかもしれません。その時にはまた新たな記事を書こうと思います。果たしてこの予想がどこまで製品版に肉薄したものになっているのでしょうね……。
以下、余談。
MGSRのディレクターを担当するのは木村峰士さん。MGSシリーズのほぼ全てに携わっている方で、MGS4ではデザインユニットのリードアーティストとして参加された方です。そんな方がまさかディレクターとしてゲームを制作するとは……想像もしていませんでした。
さらにアソシエイトプロデューサーの是角有二さんもMGSシリーズの多くに携わっており、MGS4ではリードプログラマーだった方です。プログラマーからプロデューサーですよ……ちょっとビックリです。(プラチナゲームズの稲葉さんもプログラマー出身のプロデューサーさんですよね)
本作では小島秀夫監督はエグゼクティブプロデューサーとして、新川洋司さんはコンセプトアーティストとして参加されます。いつもより一歩引いた形での参加ですね。
新世代MGS…そのグロテスクな表現で日本発売が出来るのかと危惧する声がありますが、日本向け公式サイトがあるので日本発売を念頭においた開発を行っているのでしょう。おそらく小島プロダクション初のCERO「Z」のゲームになりそうです。
新MGSの新たな挑戦。応援してます!



